パリの女性達はなぜ美しいのか?

ブログ第3弾はパリで気づいた自由と美しさについてお話しします。


パリは本来のわりと涼しく心地よい
風が吹いていますが、お元気で
お過ごしでしょうか。

私はこちらに到着以来、あまりに
波瀾万丈でしたが、ようやく昨日
あたりから、あぁ本当にパリに来て
よかったなぁという喜びを噛み締める
ようになりました。

初日の夜はたった一杯のお酒を飲んだ
だけで信じられないくらい酔いが
まわって吐きそうになり、頭痛やら
不安やらカルチャーショックやらで
もう日本に帰りたい・・・でも
もうあんな長時間の飛行機に乗る
自信はもうないと一人で
泣きそうになっていました。

3年ぶりのフランスはカルチャー
ショックが一杯でしたが
総合的に考えて何がカルチャー
ショックかというと、やはり大の
大人がとても元気!パワフルだと
いうことです。私はあんな大人を
日本でほとんど見たことが
ありません。たまにカリスマ的な
人がいますが、たいていの大人は
わりと疲れている感じなのに

私が初日に到着したのが革命
記念日だったから尚更お祭り気分
だったのかもしれませんが、パリの
カフェテラスの賑わいというのは
日本の大賑わいの居酒屋の店内が
そのまま外に現れたような
にぎやかさ。それも酔っ払って
騒いでいるというわけではなく
みんなのおしゃべりが相重なって
すごい音量になるのです。
それを18歳の若者たちがしている
ならわかりますが、こっちは
50代、60代の人たちが楽しそうに
語り合っています。

モンパルナスのカフェテラス

日本では生まれた時から幼稚園
くらいまでは自由奔放に育てられ
電車の中にギャーギャーうるさい
子供がいても何も言われませんが
大人になると彼らは矯正されていき
だんだんと自由を失います。

フランスはその逆です。

個性の国と言われるフランスの
子育ては日本人からすると
びっくり!!!するほど厳しく
私は子供が3歳の時に数ヶ月
滞在しましたが、本当に驚きの
連続でした。見知らぬ人に注意
されるのは当たり前。息子が
真っ先に覚えたフランス語は
「シーッ」静かに!というもの
でした(この発音は難しいけど
しょちゅう色んな人にやられたので
息子は完璧に覚えました(笑))

子供時代はほぼ自由がなく
わりと親のいいなりなフランスの
子供たちですが、大人になって
からの自由といったら日本の
真逆。私はどうしてフランス人は
こんなに美しいのかな?と
本当に日々不思議に思って
いました。

パリには絶世の美女!?
という人が山ほどいます。
正直言ってこんなに美女ばかり
見たのは人生初だと思います。
今特に世界中から集まっているの
かもしれませんが、もう銀座の
美女の比でも日本の整形大好きな
インスタグラマーの比でもなく
本当に美しい人が多いのです。

その秘訣は一体どこにあるのだろう?

と世界中の人が不思議に思い
様々な分析をしてきました。
基礎化粧品が大切だとか
シルエットに合った服を着るとか
鴨の脂のおかげで太らないとか?

でも私は1週間の観察を経て
気がつきました。たぶん彼らは
自由に生きて、縛られていないから
美しいのです。
化粧のせいでは
ありません。なんというか
植物や犬や猫、オオカミに近い
美しさだと思います。

オオカミはかっこいいですが
彼らは化粧をしたり髪の毛を
大いに工夫しているわけでは
ありません。猫も美しいですが
彼らの姿はありのままです。

私は出国前にカーネギーの英文読解を
開催して本当にそれに助けられ
あれがなかったら死んでたかもと
思うくらい日々心に響きますが
そこには柳のようにしなやかに
とか、植物のように耐えよ
という言葉が出てきます。

日本では問題があったらそれを
解決したり隠そうとして覆ったり
とにかく問題がないように対処しようと
する気がします。でも私は熱波への
対処の仕方を聞いたときに驚きました。
「それが過ぎるのを待つだけよ」

フランスにはそもそも
そんな言い回しが存在し
辛いことがあった時にそう
言われたこともあります。
過ぎ去るから待ちなさい。

改善しよう、対処しよう
どうにかしようと一生懸命
もがくのではなく、そういうものだと
思って受け入れ、あがかない。

マインドフルネス的な振る舞い方
それがそもそもフランスには
あるような気がします。

あがき、もがき、ぶつかり、
苦しみ、悩み、コンプレックスを
隠そうと変な行動をとってしまうから
それが表面に出て見苦しくなってしまう。

でもフランス人はカーネギーが
いうところの、変えられることは
変えるべきだが、そうでないものは
それを見極め、流れに委ねる

という生き方を体現しているのかも
しれません。

だから変なストレスや
悩みや憤りや苦しみなどが
日本人に比べると身体に
たまっていないのだと
思います。そして彼らは本当に
子供のようなキラキラした目をして
楽しそうに生きているのです。

みなさんは大人なのに目が
キラキラと輝いている人を
見たことがありますか?

パリの友人たちとテラスでお食事

あまり周りにはいないのではないかと
思います。でもフランスの人たちは
子供みたいな目をしてるんですよ。
だから美しいんじゃないかと
思います。

日本は「いい子」を作る国だと
私は先日お話ししました。
正しい生き方、正しい一つだけの道。
いい大学にいって有名企業に入り
結婚して子供を産んで35年ローンで
家を買い・・・たとえ幸せじゃ
なくてもそれができたら「ゴール」
であり「正解」。

フランスは?

日本とフランスは似ているって?

そんなの誰に聞いたんですか!

フランスと日本をよく知っている人は
こう口を揃えます。

フランスはほとんど日本の正反対

私はまさか大人になってから
不良になる道を教えてもらえるとは
思いもしませんでした(笑)

でもフランスは、えっこの人が?
みたいな相当まともな人が
上手に道を外す方法をこっそりと
教えてくれます。そういえば私の
本にも買いてありました。藤田が
映画を盗み見する方法を教わったと・・

私は厳しい母に育てられ
望むと望まないとに関わららず
相当な日本的ないい子で育ったので
えっ不良になっていいの?!的な
価値観がびっくりで大好きです。

しかも20歳の先輩に教わるんじゃなく
50代の先輩に教わるんです(笑)
余談ですがパリビストロの代表は
スクーターの運転が荒く、乗っていて
本当に怖いです(苦笑)そこ
ガンガン入っていかなくても
よくない?と思いますが、でも
そんなスクーターに乗っていると
徒歩では絶対に出会えなかった
読みも美しい風景に出会い
あぁ手が凍りつきそうだけど
乗っててよかったなぁと思います。

なんかみんな楽しそうで
本当に羨ましく
私はそんなパリでたくさんの人に
助けてもらえて幸せです。

大変なことも多かったですが
おかげさまでだいぶ元気になり
昨日は着物姿で9時間もパリで
過ごしていました。草履は4万円も
しましたが、さすがに高級草履だけ
あって私の身体をしっかり支えて
くれて、買った甲斐あったなぁと
疲れた身体で思っていました。

今日はようやく温度が下がったので
なかなか着る機会のなかった
絽の着物を最後と思って(?)
着てみようと思います。着物を
着ていると日本でもパリでもどこでも
皆優しいです。似合う服を着れば
気分があがり、浮き浮きして
人生が楽しくなってきます。
みなさんもぜひこの機会に着物を
着てみてくださいね!

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