語学は失敗してなんぼ

昨日は英会話カフェがあり、

G7についての話を皆でしました。

私はあまりよく知らなかったのですが

参加者の皆さんが情報を沢山教えてくれ

なるほどーと理解が深まり、その後

テレビをチラッと見たら、あぁこの人の

ことかとか、ゼレンスキーはもう

帰ったんだとか、様々なことが

スッと理解できて大変ために

なりました。ご参加いただいた

みなさま、ありがとうございました!

1時間のフリートークではありますが

自分が質問したいことは質問し放題

であり、たった1時間で凝縮した知識が

得られる気がします。

英会話カフェの値段は1000円ちょっと。

継続的に参加している方のスピーキング

力は以前のご本人とは雲泥の差です。

ものすごく費用対効果が高い!!

と自負しておりますので

いつか・・・

外国人とスラスラ楽しく

話せるようになりたい・・・!

なんなら社会のことやニュースに

ついても語れるようになりたい・・・!

という夢を抱いている方は

いつかと言わず

ぜひとも参加してください。

語学の上達は失敗や恥をかいた

回数に比例します。

私は最近日本文化について学んで

いますが、日本人が英語ができない

理由は単に言語の問題とか島国だから

ではなく、この恥や失敗を恐れる

という国民性が大きいのでは

思います。

正しくなければいけない

間違ってはならない

特に人前で間違ったら恥だ!

だから恥をかかないですむように

そんな会にはいかないでおこう・・・

(そう思っていませんか??)

これって本当にもったいないと

思います。

私はフランス語も教えていますが

ほとんどの方は個人レッスンを

希望します。でも私はもう個人

レッスンはあまりやりたくないので

グループレッスンしかしていません

とお伝えします。

そうすると、ほとんどの人は

「じゃあ結構です」といって

終わりです。

私は10年近く教えていますが

語学であっても、起業であっても

おそらくグループレッスンの方が

伸びるのです。

なぜなら学んでいる人は

教えている先生からよりも、共に

学んでいる人から強力に

学ぶことができるからです。

あぁこう言えばよかったんだ!

あの人は複数形の活用もできてて

すごいなぁ。日本人なのにこんなに

しゃべれてすごいなぁ!と

同じ土俵に立っている仲間からこそ

刺激を受けて学ぶのです。

真似して学んでいくわけです。

この威力について詳しくは拙著

『カフェから時代は創られる』を

ご覧ください。(→東大の学習環境

デザインなど、教育工学関係の

先生方も読まれた本です!)

https://amzn.to/3q2RbLL

だから私は「個人レッスンじゃないから

やめておこう」という方や「話せない

から意地でも英会話カフェにいかない」

というのが本当に残念だと思います。

自転車は転ばないと乗れるように

なりません。

語学は失敗をして学ばないと

上手に話せるようになりません。

もちろん読解も同様です。

私一人だけできなかったら

どうしよう!!という感覚が

日本人の語学習得を妨げている

ような気がします。

わからないから学ぶんです。

できないから授業を受けるんです。

そこは失敗するための場所なのです。

すでにできる人は勉強をしに

来る必要などありません。

全部サラッとわかって一瞬で

話せる人は通訳です。

読解の場合はわからないときは

頑張らず、すぐにパスしてもらえば

大丈夫ですし、英会話の場合は

喋れない人はただ質問をして

参加していればいいのです。

そうすれば誰かの迷惑になるとか

自分だけやたら時間がかかる

ということもありません。

5月中はお得な3回分チケットも

販売します。

↓チケットはこちら↓

https://www.la-terrasse-de-cafe.com/英文ニュース読解力養成講座/

6月もできるだけ開催しますので

ぜひお気軽にご参加いただけると

幸いです。みなさんとお会いできる

ことを楽しみにしております。

フレンチの悦び

今日は京大時代の研究室の先輩と
久々のフレンチ😍

最近ガイドの下見のために
ひたすら和食を食べ歩いてばっかだけど
これだよこれ!
ゆっくりとおしゃべりできて
ワインを頼んで
ちゃんとしたデザートと
(デザートもどきの小さな甘いものではなく)
コーヒーがついて3000円しないという

これが私の喜びだったのよ。

ところが自称(?)ファーストフードの
お寿司屋ではこうはいかない。
30分くらいでガツガツ食べて
まだお皿に残ってるのにお店の人は
次から次へとお寿司を出し
そんなにあなた忙しい??
他にお客さんで混んでいるわけでもないのに
もっとゆっくり出してくれ、と
私はいつも言いたくなる。
食べ終わったら追加注文か
そろそろ出ていけムードが漂ったまま
支払い金額は4000円😭
当然ゆっくり話したい時は
また別の店を探すハメになる。

先輩は何もわからない頃
銀座のお寿司屋さんにお客さんを
連れて行ってしまい、支払いは
先方もちだったけど一人20000円で
30分くらいで食べ、追加は
いりますか?と言われ、結構です!!
と言って店を出た頃にはまだお腹が
空いてたという🤣わかるわー
そして緊張してたから味は
全然覚えていないらしい。
和光の人に「えっあの店に夜行ったの?!」
と言われたらしいから
相当な店だったのだろう。

二人とも20年以上フランス語を
やっているけど、やっぱり通訳の話になると
きついというのは同じだそうだ。
そしてここで会ったのも何かの縁で
「そういえば前に仏検受けようかって
話してたけど、受けますか?!」
という話になった。
「私は絶対受けないわ!
飯田さんなら受かるかも?!」と先輩。
うーん 勉強と思って受けてみようか。。。

「語学は生涯学習だよね」と彼女。
いつか私も通訳がサラリとできるように
なったらお金もちになれるのだろうか?
でもとにかく語学のためには
日々の努力が欠かせない。

先輩の旦那さんはフランス人なので
羨ましいけど 私も定期的にフランス語を
教え、ネイティブのフランス人と
生のフランス語で交流できるのは
日本にいながらだいぶ恵まれているのだろう。

そろそろフランス語オフ会も開催しなきゃ!

レッスンは3名以上集まれば
オンラインのグループレッスンが可能です。
(月2回〜) 個人レッスンはあまり
受け付けていませんが、フランス語難民の方
日本人の先生に教わりたい方、リスニングを
伸ばしたい方はお気軽にご連絡下さい。

父とおでかけ

今日は普段ずっと家にいる父を
無理矢理連れ出すために東大UTalkに
お客さんとして初参加。

今回はなんとか行けそうだから
という理由でテーマと関係なく参加したけど
渡部先生の「技術の進化をデータで読み解く」
というお話は特許のお話や、いかに
技術革新が起こっていくかという話。

私には縁遠いテーマだったけど
いちおうUTalkのホストの一人でもあるので
ちょっとすみません、とお話中に
先生に質問を投げかけたところから
思いのほか参加者からの質問が相次いで
盛り上がり、なんと以前2回きてほぼ
何も発言しなかった父が自ら発言🤯

内心大丈夫かなと思ったけど
先生や参加者は元技術者のような
父の意見にわりと興味を持って耳を
傾けてくれ、会が終わった後も、
実はうちの父は日本語版のキーボードを
発明したらしいという話に皆さんが
興味を持って聞いてくれ
あぁお父さんUTalkきてよかったねぇ・・
と私はとても嬉しくなった。

それにしても参加者(私以外全員男性)の
話のレベルが高度すぎ、この人たち
一体何者?!と思っていたら
一人の男性が「実は先生と同じ高校で」
というので思わず「どちらですかっ?!」
と聞いてしまった。

答えは開成。

そうだ、ここは東大だったのだ😅

「開成ですか〜!さすがですね。
頭のつくりが私と全然違うと思いましたよ。
さっき息子の塾に行ってたんですけど
開成を目指せっ!って先生が言ってましたよ」

まぁ母の頭がこの程度だから息子にとって
開成なんて遠い存在なのも無理もない。
東大の先生と話していると本当に
頭のつくりが全然違うという人に
よく出会い、あぁこんなに頭がよかったら
人生楽しいんだろうなぁーと思う。
なんていうか 次元が違うんだよね。
(そして私はいつも緊張して冷や汗をかく)

その後は父と銀座に行って
先日見つけた蓄音機店のシャルマンへ。

私もこんな店だったかな
ここだったかな?と思うけど
父も同様に思っていて
おそらく小さい頃によく行った
シャルマンはなくなってしまったのだろう
(こんなに銀座を歩いてて見つからないとは!)

お店の方はなんと私を覚えてくれていて
今日は父と来たんですというと
大きな蓄音機でレコードをかけてくれる。

「あぁやっぱり蓄音機はいいね
こういう音だったね」と私たち。
MDとかもう多分使えないのに
こうして100年前の音が今も聴ける
それって本当に感動的だ。
そうだ蓄音機の音が聴けるカフェとか
したらどうだろう?

先日シャルマンに行った後に泣いてしまった
私だけど、今日はけっこう親孝行できた
気がする☺️
まだ電車で数十分立つことができ
階段もちゃんと登ることができる
それだけでもすごいことだと
私はお客さんをガイドしていく中で
やっとわかった。

また来月も一緒に行こう。
来月のUTalkはめっちゃオススメです!!

日本橋のおすすめ上海料理 蟹王府

国土の広い中国では各地域ごとに
料理の特徴が大きく異なるそうだ。
四川料理は香辛料が特徴的なのに対し
上海料理は醤油や砂糖の味付けが
多く、甘辛いのが特徴的。
極上の上海蟹料理が味わえる店として
2002年に上海に誕生し、世界の食通を
うならせてきた蟹王府(シュワンフ)は
2020年、マンダリンオリエンタルの隣
三井二号館に日本橋店をオープンした。

蟹で有名なお店だが、上海の家庭料理の
良さも味わってもらおうと、現在では
アラカルト料理にも力を入れている。

中華というと辛そう、脂っこい
重たそうというイメージがあるものの
蟹王府の上海料理はどれも見た目の
色の濃さとは裏腹に軽やかで食べやすい。

中国で一番長い川、長江の出口に
位置する上海では川魚をよく食べ、
「川海老の揚げ炒め」は定番で
上海料理の店には必ずあるという。

パリッとして甘塩っぱく、香ばしい
川海老はかきあげを思わせる食感で、
ビールのおつまみにまさに最適。
こちらは中国の川海老を高温の油で
揚げ、香酢、ごま油、醤油を合わせた
調味料であえたもの。

「獅子頭のスープ」は舌ビラメと
ナズナを蒸して団子にしたもので
とろりとして滋養味たっぷりの
イシモチのスープが疲れた身体を
癒してくれる。上海料理はスープを
大切にしているといいギュッと
凝縮して栄養も詰まっていそうな
出汁の濃さには驚くばかり。

角煮のトンポーロウは、土鍋の
蓋を開けると香ばしい香りが
漂い、威厳ある大きな塊肉が
そびえたっている。上海料理は
甘辛いものが多く、角煮なだけに
ボリュームたっぷりに思えるが
口に入れるとその見た目とは
対照的に非常に柔らかく、脂は
口の中でトロリと溶けていく。
この驚くべき軽やかさはの秘訣は
丁寧な下ごしらえにあるという。

豚バラ肉をネギと生姜で漬け込んで
蒸した後、5時間コトコトと煮込む
ことで、赤身と脂身がとろけ、かつ
重たさを感じない食感になる。
沢山の中華を食べた後でも
もう一塊食べられるほど、驚くべき
軽やかさで一度は経験してほしい
豚の角煮だ。

最後におすすめなのが上海の家庭料理
「八宝ラージャン」。こちらは
上海の家庭でよく作られる料理で
家庭では冷蔵庫に入っているものを
賽の目状に切り、ピーナッツとともに
甘辛く炒める。蟹王府の八宝ラージャンは
鶏肉、豚肉、ピーナッツ、鳥の砂肝、
アワビ、エビ、タケノコなど
豪華な具材がふんだんに使われている。

非常に香ばしく、甘辛くコクのある
味噌ベースの味で、とてもご飯や
ビールと相性がいい。

蟹王府のこだわりは料理だけでなく
デザートや、中国茶、上質で
飲みやすい紹興酒など、随所に
食への細やかなこだわりが感じられる。

中国人は家庭料理にこだわりがあり
そのこだわりっぷりはイタリア人に近い
ものがあるという。また、高級な中華
料理というとコースで食べないと
いけないのかと思いがちだが、中国では
できたての料理を大皿に出し、
熱々のうちに食べるのを大切にしている
という。だからこそ本場の上海料理が
食べられる蟹王府では、コースを注文
する必要はなく、皆でアラカルトを
シェアすることもおすすめしている。

中国の深い食文化を身体で感じる
ことのできる蟹王府。本当に美味しい
中華料理が食べたくなったら
ぜひ一度足を運んでみてほしい。

蟹王府(シュワンフ)日本橋店
東京都中央区日本橋室町2−1−1
三井二号館1階
銀座線 三越前 A8出口 改札より徒歩3分
半蔵門線 三越前 改札より徒歩6分
03-6665-0958
営業時間11:30-13:30(ラストオーダー)
17:00-21:00(ラストオーダー)
ランチコース 2800円〜
ディナーコース 25000円〜
アラカルトメニューあり

飯田家の贈り物

こんにちは、飯田です。

今日は皆さんにあまり
お話ししたことのない、飯田家に
ついて書いてみようと思います。

私の祖母が活動家であり婦人民主
運動に人生を捧げた人だという
ことを知っている方はわりと
いらっしゃるかと思います。
祖母は大阪府初の女性議員で
豊中市の議員を28年間務めた
そうです。

私は祖母と直接の関わりはほぼ
なく、遠い存在でしたが、
一番驚いたのはお葬式の時でした。

祖母のお葬式にはもう信じられない
くらいの女性たちが詰めかけて
バイオリニストの叔母さんが即興で
追悼の素晴らしい曲を演奏してくれた
のを忘れません。

おばあちゃんってこんなにすごい
人だったんだ・・・!と思うと
同時に長男の娘である私は、全然
遠い存在なのに、共に活動してきた
多くの女性たちを差し置いてこんなに
いい席に座っていいのだろうかと
申し訳ない気持ちで一杯でした。

とはいえ9人いる従兄弟の中でも
祖母に一番似ているのは私らしく
祖母が反戦運動を頑張っていたため
私も昨年のウクライナ戦争の時は
少しでもできることはやろうと決め
募金や読解を頑張りました。お陰で
この会では20回近くウクライナの
読解をし、15万円近く募金することが
できました。

さて、そんな祖母の話を耳にした
ことはあっても、祖父の話は
ほとんどの人が聞いたことがないと
思います。

実は祖父はアントレプレナー、
起業家なのです。

何の分野かというと、建築や設計で
今でも祖父の会社は続いています。

そんなわけで、おそらく祖父が
いい建築を見たかったという理由で
私たちは毎年夏に国内のよいホテルに
集まって、親族合計17人で泊まって
いました。

私の子供時代といったら、父は
出張や仕事でほとんど家におらず
いわゆる田舎もなかったため
他の子たちの話を聞いては羨ましく
うちには年に一回のホテルくらいしか
ないわと思っていました。

でもそのホテルでの集まりが
とっても楽しかったのです。

私たちは本当に小さく、これが
開催されていたのは子供たちが
主に小学生の頃だったと思います。

そこで親族17名でレストランに行き
親たちはいいものを食べるのですが
子供たちはその良さがわからないので
私は雑炊とかケーキとか、そんな
ものに喜んでいました。

ホテルだけでなく、京都や、おそらく
奈良も何度も連れて行かれたのだと
思います。当時は祇園に叔父さんが
よく行く料理屋があり、そこで
子供たち皆で騒いでいたらすごく
怒られたのをよく覚えています。

私はホテルに着いたら従兄弟と
探検をするのが大好きで、荷物を
置くとすぐに偵察に行っていました。

それにしても

なぜ彼らはこんなにうるさい私たちを
わざわざ高級なホテルに連れて
行ったのでしょうか。

今になったらわかりますが
探検できるようなホテルって
その辺のビジネスホテルでは
ありません(苦笑)一家で一体
いくらかかったのか、と思うと
すごいことをしてくれたのだと
思います。

私たちはまだ子供の味覚で
大人が楽しむ場所はつまらないので
水に塩を入れてかきまわしたり、
ストローで飲み物をぶくぶくして
怒られたりしていました。

なんでこんなことしてるんだろうと
不思議に思った子供時代ですが
親戚中の予定を合わせて家族全員で
泊まりに行き、いい店でご飯を食べる
そんな経験をあえて子供にさせること

それこそが
飯田家の教育だったのだと思います。

私は30歳を超えてからそれに
本当に感謝するようになりました。

まだ何もわからない私たちは
ただのうるさい子供たちでしたが
そんな子たちを無理矢理にでも
連れていき、本物に触れさせたこと。

それこそが最大の贈り物だったのだと。

だから私はどんなにお金がなくても、

子供には本物を見せようと心に決めました。

それは飯田家が私にしてくれた
贈り物であり、大人になった時に
私を何度も助けてくれたからです。

そして私は小さな子供をお茶会に
連れていき、美術館に連れていき
一人でヨーロッパに何度も連れて
行きました。その効果があったかは
怪しいですが(笑)

でも、私は自分の従兄弟たちに
数年ぶりに会った時に本当に
驚いたのです。

彼らはとっても素敵な大人で
見るからにセンスがよく
他の人たちとは何かが違うのです。
なんというか、カッコいい!
それが遠目からでもわかるほど。

3つの家族はそれぞれ違う場所で
育ちましたが、きっと共通する
根っこがあるのだろう、それが
あの子供時代にいろんな場所に
連れられていき、本物に触れた
ことなのだろうと気づきました。

私はできるだけのことを息子に
還元しようと思いましたが
この子一人にやってもな・・・
というのをだんだんと悟り(笑)

もっと飯田家で学んだことを
社会に還元しようと思うように
なりました。

これまでも多少イベントなどは
開催してきましたが、今回その
集大成として、教養力&英文読解力
を一気に上げる集中講座を開催
します。

教養というのは

知ったかぶりして偉そうに
うんちくを語ることではなく

本物や文化

感動的なものを愛する心。

そこに尽きるような気がします。

当然教養というのは一夜や3ヶ月で
身につくものではありません。

でも、面白い!もっと知りたい!
という気持になれたら、あとは
自分の知的好奇心の赴くままに
学ぶことができるのです。

アート、ワイン、日本文化

そこに共通するのはやはり
日常では味わえない感動が
あることだと思います。

本日から教養講座の募集を
開始します。

想いのつまった教養講座、
私の経験や知識を活かして
最大限に解説しますので
人生のステージをもう一歩上げたい
と願っている方のご参加を
お待ちしています。

知らない方向けの基本のきを
学ぶ講座ですので、予備知識は
不要です。英語力も問いません。

少しでもご興味のある方はぜひ
下記をご覧ください。

 詳しくはこちら 

海外旅行を楽しむために

1ヶ月半という史上最大の長旅も
ついに終盤を迎え、ついに最終目的地の
パリに着きました。今回は特に最後の
イタリアからニースに抜ける旅が鬼門で
大好きなアパルトマン生活とも別れ
ホテルを転々と移動するという、旅の
最後にそんな気力あるんかい(涙)
という、旅する前から自分でも不安
いっぱいの行程でした。

たどり着いたニースの海!

私は海外に行く時はこれまでの反省を
活かして徹底的に日本国内で行程を
組み、できることは全部やっていく派
だったのですが、さすがに出国前は
忙しすぎたのと、1ヶ月半後に自分が
どこにいるかなんてわからない・・・。


無理やり行程を組んで出国直前に
電車のチケットも取りましたが、
まさかこんな体調不良になるとは
夢にも思わず、こちらにきてからも
いやその行程はキツすぎるでしょ
といろんな人に言われてやめました。

旅の途中で行程を変えるのは
本当に危険!で上級者向き。

しかも宿の値段もぐんぐんあがり
電車のチケットも手配しないと
いけません。でもそんな中
なんとか予定通りニースまで
辿り着くことができ、その後は
パリにつけました。

日本からパリに到着した初日は
3年ぶりのパリでとても嬉しかったのに
たった一杯のアルコールで死ぬほど
気分が悪くなり、もう帰りたい・・・
とベッドの中で暗い気持ちで一杯でした。


でもあの15時間のフライトに耐える気力は
ないし、私どうしたらいいんだろう・・・

こんな状況で荷物も重くて持てないほど
だったので、最悪の場合は全部キャンセル
してパリに残ってもいいやと思うことに
してみました

とにかく帰りの飛行機まではせっかく
だからヨーロッパにいよう、と思ったものの
体調不良は治らず、沢山もってきた薬も
1週間ほどで底をつき、それでも治らないと
思っていたらコロナが判明。

それからはかなりしんどかったです。
丸一日ベッドで過ごしていたわけでは
ないにせよ、もうメトロ乗るなんて無理
無理無理!という感じで、近所の
マルシェに行くのが関の山。
コロナ
真っ盛りの時にかろうじて開催した
オンラインのオフ会では、「先生の
元気そうな顔が見れて・・・」と3人の
方に言われましたが
全く元気ではなかったです(苦笑)

私はそんな状況で一人だったので
ベッドの上で本当に途方に暮れ
しかも喉の激痛がやっと治ったと
思ったら、今度は朝晩激しく
咳き込むのが治らずに
本当に泣きそうになっていました。

コロナ中にひたすら作ったフランスの風邪薬 グロッグ。めちゃ効きました。

パリのアパルトマンにたった一人。
時折電話やメッセンジャーで助けを
求めることはあっても、
誰も物理的に手を差し伸べては
くれないなかで、私が頼ったのは
神様でした。

そして私はここにきて、本気で
祈ることの重要性を知りました。

散々大変なことがあったので
私は予定よりも直感に従うようことを
大切にし、教会にいこうと思って
以前も行った教会に行きました。

その時私は悟ったのです。

ああ今まで願いが叶わなかったのは

祈り方が足りなかったからなんだ・・・

「扉を叩きなさい、そうすれば扉が
開くから」という言葉が聖書に
ありますが、扉をたたくというのは
ちょっとノックするのとは違うそうです。
これはガンガンガンと本気で叩くことを
意味している
と聞いたことがありました。

祈りも同じだと思います。

私は祈り方が足りなかったんだ。
とその時わかり

それから本気で祈るようになりました。

直感を感じたら遠くてもそこを目指し
着いたらしっかりお祈りしました。

一見キラキラに見える私の日々は
実はそんなことの繰り返しだったのです。

華やかに見えるけど、この後断食することに・・・

そしてそのおかげでなんと1日も
体調不良のせいで行程をキャンセル
することもなく、ニースではスリに
あったのに危機一髪で助かることが
できました。

憧れていたニースの老舗ホテル、ネグレスコ

私は今回の旅ほどきつかった旅は
ありません。一人でベッドの上で
どれだけ泣きそうになったことでしょう。
少なくともこんなにも体調不良が
続いたことは日本ではありません。
私のお腹は治るのか?この痛みは?
この咳は?いつか普通になれるのだろうか


だいたい何が原因なのか??
なぜ私ばかり罰ゲームみたいに?
とずっと思っていましたが
これも1ヶ月くらいかけての禊のような
通過儀礼だったのかと今になったら
思います。

これまでも2週間、3週間の旅は
してきましたが、これほどまでに
自分が変わったと
思える旅はありませんでした。
ですので本当に人生の旅路、大事な
局面を過ごした旅だったのだと
思います。きっと読解に参加されて
いる方も、私が変わったのを
感じられるのではと思います。

ずっと行きたかった鷹巣村、エズへ

私はずっと世界を旅し、空港で
仕事をする人に憧れていましたが
今回のメールニュースの半分くらいは
空港で書かれたものです。
ヨーロッパからの英文読解も
これを始めたころからの大目標

でしたが、なんとか達成することができ
とても嬉しく思っています。

今回の旅ではイタリアはやっぱり
すごいと痛感し、とはいえフランスに
入って以来、フランスはカオス感が
半端ないものの、相当なレベルの差で
きちんとコミュニケーションができる
ため、安心感が全然違うというのを
実感しました。

海外旅行を楽しむために真に重要なのは
1に語学、2に語学、3に語学です。
そして4に方向感覚、地理感覚。

私は今まで「海外って怖くないんですか?」
という言葉の意味がわかりませんでしたが
なるほど、言葉ができなかったらそりゃ
怖いわ!というのがよくわかりました。

海外はハプニングの連続です。
問題はどんどん起こります。

問題がない旅に出たければ、ツアーに
参加するかガイドを雇うのが得策ですが
団体ツアーは面白味がなく、個人の
ガイドを雇うと相当な金額がかかります。

もしそのどちらでもない場合、
自力で旅行を組む必要がありますが
そこには助けてくれる人が誰もいません。
たとえばアパルトマン暮らしは理想的に
見えそうですが、実際にはホテルと
違い、チェックイン時に誰もおらず
すべてのやりとりを英語のメッセージで
する必要があります。つまりかなり
旅の上級者向きなのです。

受付に誰もいないって、かなり
不安感強いですよ!それにWi-Fiが
つながらなかったら終わりです。

ですのでツアーやガイドに頼らずに
自力でなんとか海外を楽しみたい方は
とにかく語学を事前に頑張って下さい。
語学は本当に命綱であり、そのおかげで
得をしたり道が開けること、他の人より
一歩先に進んだり、危険を予知する
ことが可能です。
空港などでトラブルが
あった時に語学ができないと悲劇です。
飛行機もスタッフも待ってくれず
成田のようにファイナルコールもありません。
待っていたら優しい誰かが
手を差し伸べてくれるなんてことは
ないのです。(みんな必死だから)

マントンの海

そして語学の肝は長文の精読と
ヒアリングだと思います。とにかく
インプットの量を増やし、単語の意味を
理解しないことには言われていることの
意味がわかりません。

長文の精読は実は語学力向上の要です。
海外旅行に行きたい方は、誰でもみんな
「もっといく前にやっておけばよかった!」
と後悔しますので、ぜひちょっと厳しい先生と
仲間たちのいる場所で、先に学んでおいて
くださいね。

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イタリアで感じた 高度な語学力の必要性

こんにちは、World News Caféの飯田です。
今回はイタリア滞在時のメールニュースからの抜粋です。

私はベネチア5泊の滞在を終えて
今日はヴェローナに着きました。

ヴェローナのアレーナ前のブラ広場にはカフェがびっしり


ベネチアでは色んなことがありすぎ
イタリア料理やエスプレッソにも
つい挑戦してしまったためか
色んな意味でお腹一杯、ちょっと
消化不良な感じです。初めて
ヨーロッパに来た人が受ける
お腹一杯な印象はこんな感じ
なのかもしれないと思いました。

ウィーンはわりと秩序があり
保守的なので日本と共通点が
多く、日本人にとっては落ち着けて
親しみやすいヨーロッパだと
思いますが、フランスやイタリアは
ラテンの国。その活気や情熱も
圧倒的で、それが面白いわけですが
やっぱり色んな面で日本とは違うなぁ
と思います。

イタリアの甘ーい朝ごはん。クリーム入りのコルネット。これがクセになる!

朝食のクリーム入りのパンが
死ぬほど甘かったり・・・基本的に
なんでも美味しいけど砂糖の量が
半端ないと思います。歩行者空間の
相当騒々しさもびっくり!

ベネチアのビエンナーレはめちゃくちゃ広く、2日間必要

ベネチアではビエンナーレが
やっていたので、2日間かけて
コンテンポラリーアートの
ビエンナーレに行ってきました。
近代の芸術に関してはやはり
ヨーロッパで見るものと日本の
美術館やトリエンナーレなどで
見るものとは圧倒的に質と量の
差があります。

コンテンポラリーアートは難しい
と言われますが、だからこそ
解説を読んで理解するのも
大事なようです。

これは一体何?というのも、解説を読まないとわからない

ところが私も英文読解を教えていますが
アートの解説をさらっと短時間で
最後まで読んで理解できるほどでは
ありません。短時間というのは
ほんの1分程度の、ちょっと
立ち止まって説明を読む時間です。

そんな短時間であれだけの英文を
さらっと理解できる日本人は
少ないと思いますが、その間に
外国の人はしっかりと内容を理解し
次に進んでいるんだなと思うと
アートや展覧会でも英文読解力の
差が、知識や理解力の差になって
しまうのか・・・と悲しくなります。

サムライ展で初めて見た忠臣蔵の浮世絵の連作。説明も詳しい!

パリではサムライの展覧会があり
フランス人の知人がさらりと解説を
読む中で日本のことを私に説明するという
なんとも悲しい事態が起こりました。
母国語の人たちの場合は特に
読めるスピードが圧倒的に違うのです。
そして書かれている情報が濃い
わけです。

この迫力とオーケストラ!!

予定を変更してヴェローナに向かった
のは、さまざまなコンサートに行った
後、やっぱり総合芸術としての
オペラが観たい!という気持ちに
なったからでした。世界中から人が
あつまるヴェローナの野外オペラは
質も規模も圧倒的!なんせオーケストラ
だけで、ウィーンフィルハーモニーの
ニューイヤーコンサートの倍くらいの
人が演奏しているのです!
でも
オペラだからコンサートは脇役で
主役はオペラ歌手。
めちゃくちゃ大きな円形闘技場一杯に
鳴り響く声を、おそらくマイクなしで
たった一人で出せてしまう彼女たちの
姿にはただただ圧倒するばかり。

また、ヴェローナのオペラは
やたらとキャストが多く、多分100人
以上毎回登場します。これでもか!
人件費大丈夫?と思うくらい何もかもが
本物の、しかもいちいちかっこいい
衣装を着た人間がやっているので
一体いくらかかっているんだろう・・
と気になってしまいます(笑)

まぁこれだけの人たちが世界中から
日々集まれば、いくらでも
払えそうですが・・・
とにかく舞台セットがすごいんです。

翌日の様子。どれほどセットが大きいかわかると思います。

そんなヴェローナのオペラ、今回は
アイーダでしたが、そこでも私は
英文読解力の重要性を感じました。

というか、それ以前に字幕が遠すぎて
見えない!!毎回目医者さんの
視力テストか?というくらい、読めたり
読めなかったり。たまたまピントが
あった時に意味を想像して読みますが
あれ、絶対みんながみんな読めてないよと
思います。そんな字幕も、イタリア語と
英語だけなので、目がよかったと
しても、かなりの速さで英語を
解読しないといけません。しかも
オペラなのでおそらくいいまわしが
詩的だったりで難しい・・・

こんなとこでも英語って大事なんだなと
思いました。

なにが言いたいかというと

芸術というのは言葉がなくても
わかると思われがちですが

実際留学時代の私は言葉ができなかった
ので美術館に通い、うんちくはいいから
心で見ればいいと自分に言い聞かせて
いました。おかげでかなりの画家の
作品は見たら誰のかを当てられるように
なりました(笑)

とはいえ、わかっている人と一緒に行くと、
全然視点が違って本当に学ぶこと
多いのです。そしてわかっている人
というのは、美術館などに行くたびに
しっかり解説を読んでいる人です。

フランスでは声に出して読むことも
多いです。そんな人たちは学芸員の
ように、ミキ、これはね・・・と
解説してくれます。
(日本では小声で解説するだけで
怒られます!なんたる違い・・・)

感じるのも大切ですが、ある程度
わかるとやっぱり面白い。

めちゃくちゃ巨大なセット。これも翌日


だいたいオペラなんて何もわからずに
外国語で見たって、全くわかりません(涙)

今回はアイーダでしたが、直前まで
調べてもおらず、幕間にいそいで
ネットをつなげて脚本の流れを
理解してなんとか「これはこういう
ことかな・・・」と理解を組み立てる
ことができました。が、それも
ない状態でみてら、どんなに
美しくて迫力があっても本当に全然
わかりません。つまり隣の人
(わかってそうな外国人)との
感動の度合いが全然違うのです。

それってもったいないですよね。

私は英検一級を取りましたが
本当にまだまだだなぁと感じる
イタリアの旅です。そういえば
英語ができるようになってやる!と
決意したのは5年ほどまえのベネチア
だったので、なにか縁があるのかも
しれません。

秋からはできるだけアートの
読解も開催していこうと思いますが
アート解説って本当に難しい(涙)
でもヨーロッパにいる学芸員のように
詳しい知的な人たちは、本物を
見ることに加えてこうした解説を
さらりと母国語または英語で
読めているという、その差が
積み重なっていくんだなぁと
思いました。

ヨーロッパの壁はやっぱり厚い

と痛感しているこの1ヶ月です。
自分の部屋のベットで本を見ながら
憧れたり夢を見るのは簡単ですが
実際に少し入っていこうとすると
こんなにも大変なんだなぁ
そして本当に高度な語学力が
必要なんだなぁと痛感します。

私はフランス語、英語、イタリア語を
それなりに勉強してきましたが
日本ではそれだけで「すごーい」
と言われますが、やっぱりそれなりに
頑張りたければせめて2カ国語で
議論できるレベルにならないと
ダメなんだなと痛感している次第です。
そして英文は1分で何十行も
理解できるレベル・・・
英検一級の問題というのは
国際社会でやっていける最低限
レベルだったんだなと痛感したイタリア滞在でした。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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ベネチア到着

こんにちは、飯田です。
お元気でお過ごしでしょうか?

私は昨日ウィーンからベネチアに着き
朝はウィーンで一番素敵なカフェに行き
夕方にはサン・マルコ広場のカフェで
生演奏を聴きながらアペリティフという
なんとも幸せな時間を過ごしました。

サン・マルコ広場のカフェで本場のスプリッツ!さすがに美味しい!

ベネチアのアパルトマンは想像以上に
いい場所にあり、サン・マルコ広場にも
10分以内で行けるという最高の立地!
現在はどこもホテル代や飛行機代が
死ぬほど高くなっていますが、何でも
早めに早めに予約すべきだなぁと
思います。

私はベネチアに着いた瞬間に
顔がほころび、何を見ても美しく
あぁ私がイタリア語を勉強しはじめた
のはイタリアが心底好きだったから
なんだなぁと思いました。
もう魔法のように美しいこの国!
今も階下からイタリア語が聞こえます。
イタリアって本当に人生の喜びを
表現しまくっている国だと思います。

私は日本では「人生は美しい!」とか
「あー生きててよかった!!」と
思うことは残念ながらあまりないのですが
(日本庭園が美しいと思うことは
あっても・・・)昨日はサン・マルコ広場で
生きる喜びを一人かみしめておりました。

ウィーンの老舗カフェ シュバルツェンベルグ

ウィーンでは6日間の滞在の中、
コンサートや美術館、カフェなど
さまざまな場所に行ってきました。

その中でも得に素敵だと思うのは
もちろんウィーンのカフェや文化を
大切にする姿です。

ザルツブルグの川沿いの老舗カフェ アールデコ風の内装が美しい

パリでは人が自由闊達に話している姿に
目を奪われてきましたが、しっとりして
落ち着いたウィーンのカフェや街から
伝わるのは、美しい文化が普通にある
ということです。20年前に訪れたカフェが
ほぼ変わらない形で存在し、むしろ
100年くらい変わってないのだろうと
思うと本当に驚きです。
それは
地震や火事の少ない国だからという
理由というよりも、美しいもの
よいものを大切にする環境で小さい
ころから育ってきたので、普通に
そういうものをよしとする人が
育ち、文化を大切にするのでは

ないかと思います。

私はわりと文化的な環境で育ちましたが
子供が小さい頃に離婚をし、その後は
貧乏で長年本当に大変でした。でも
子供には絶対にいいものだけは見せよう
と私は心に決めました。
それが飯田家が
私にしてくれた大切な贈り物だからです。

だから私はお金がないのに小さな
息子を連れて3回もヨーロッパに行き
美術館やコンサートにも行きました。

今考えると夢のような旅行を無料で
してきた息子はだいぶ恵まれていたと
思います。

今では家に閉じこもってゲームばかりの
息子ではありますが、そんな教育を
してきたので、ものを見る目はあり
美味しいものもよくわかります。

写真を撮らせるとかなり上手いのも
美術館などで散々見てきたため
構図が上手いのではないかと思います。

良いものや美しいものを大切にする。

ウィーンではごく当たり前のことの
ようですが、日本では同じように
美しい文化があったのに何もかもが
ユニクロ化。お正月にも着物を着る
ことなく、考えだけは内向きになるのに
美しい文化を見直そうという動きは
なかなか起こりません。

たいした文化がなかった国なら
いいのですが、そうではなかっただけに
大変残念だと思います。

でもそのひとつの理由は
そんな感動するほど美しい日本の文化を
単に日本人が知らない
からかもしれません。

私が知る限り日本で一番美しいものは
すべてヤフオク上に存在します。

ところが日本の美術館にいっても
あまり素晴らしいものはなく
ましてや普通の人の家だと論外です。
だから日頃、日本人、特に小さな
子供たちが日本の美しさに
触れられる機会は、相当な良家の子女を
除いてないのだろうと思います。
(日本の美術館はほぼ私語厳禁で
照明も暗く、解説も少ない場所が多い
ため、子連れの親子にとっては
苦痛でしかありません。)

応用美術館にあった古伊万里 渋谷の戸栗美術館でも同じようなものが見れます

ところがパリやウィーン、おそらく
アメリカにも、江戸時代に創られた
本当に目を奪うような美しい日本
美術が存在します。私はパリでも
侍の展覧会に行き、ウィーンでは
応用美術館で素晴らしい古伊万里を
見ましたが、そういったものは
日本の美術館に滅多にないのです。

クリムトの絵も素晴らしい
コンサートもそうですが、複製品には
本物がもつ感動はありません。

でも日本には複製品のような
コピー商品、本物風のものが溢れ
多くの人がそれが本物だと思って
生きています。
うちの母はなんでも
鑑定団が好きですが、よく「なんで
こんなの偽物ってわからないのかしら」
と呟きながらテレビを見ています。

見る目を養うには本物に触れることが
本当に大切なのに、日本ではそれらが
一部の超お金持ちの蔵にしまわれ
一般人は見ることもできません。

ウィーンなんて信じられないくらい
素晴らしい空間で美味しいケーキと
コーヒーを飲んで、支払った金額は
日本のカフェのケーキセット並み!(1300円くらい)
本当に羨ましいです。

お気に入りのヘーゼルナッツとバタークリームのケーキ 日本ではほぼ出会えない(涙)

私はやっぱり文化や美しいものを
大切にしていきたい、
と感じた
ウィーンの旅でした。

とはいえ、こうしてものを見る目を
養うことや、教養をつけること
語学を使えるレベルで身につけることは

簡単なことではありません。
語学ひとつでも、やろうと決意
してから使えるレベルになるには
5年はかかると思います。

私は今後も英語とフランス語を
教えていきますし、学習意欲の
ある方は大歓迎で教えますが、
実際にはそれなりに
語学ができてもヨーロッパで
楽しむには様々な困難を乗り越える
必要があります。

日本人の場合バカンスが長く
取れても1週間。その1週間を
ストレスフルで終わらせないためにも
有能なガイドが必要だと思います。
私はフランス人のVIPのお客さんの
通訳ガイドをやっていますが
もうヨーロッパでも日本人を
ガイドする自信がつきましたので
今後はヨーロッパを楽しみたい人向けのお手伝いも
やっていこうと思いますので
興味がある方はお声かけ下さい。

一人でやってみると夢のはずが
トホホ・・・もう二度と来たくない
で終わってしまうのがヨーロッパ
(特にフランス)私はそんな人を
何度も助けてきました。

日本とは何もかもが異なる
ヨーロッパ。でもそこでの
喜びといったらもう計り知れません。
ではこれからベネチアの街に
繰り出していこうと思います。

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パリのカフェ ドゥ・マゴから

こんにちは、飯田です。
日本はとても暑いようですがお元気で
お過ごしでしょうか?

私はパリの暑さにも慣れ・・・と
言いたいところですが、パリはそれほど
暑くなく、気温が20台ということも
よくあります。(今日は暑い!)

私はついに長いこと滞在したパリを離れ
明日からはウィーンに向かいます。
すでに問題が色々ありそうで
本当に着くのか怪しいですが(苦笑)

そんな忙しい出国前なのでやることが
色々あるのですが、もうアパルトマンに
こもってばかりなのも嫌!ということで
サンジェルマン・デプレの老舗カフェ
ドゥ・マゴに来てみました。

ドゥ・マゴのテラス。意外と暑い・・・

私の体調不良は実はコロナが原因で
正直言って相当大変でした。ただ
かかったのがパリであり、もともと
一人で滞在するアパルトマンだった
こと、フランス語が理解できたこと
わりと友人がいて電話で助けてくれた
こと、自分で料理が作れたことが
相当な励みになりました。
不幸中の幸い、イタリアやオーストリアで
かかったら本当に大変だったと
思うことにしています。

憧れていたアパルトマンでのランチも開催。朝はマルシェでお買い物。

コロナはだいぶ前から陰性に
なっているのですが、その後の
アフターコロナ、後遺症がけっこう
大変で、夜と朝は激しく咳き込む
日々でした。
他にも想像以上に
疲れてしまったり、下痢がずっと
続いたりなど、はじめから知って
いたら絶対来なかっただろう

という波瀾万丈の日々でした。

パリで一緒に自転車に乗ってくれた友人と

でもおかげさまで今朝くらいから
だいぶ調子もよくなり、3日前からは
念願の自転車にも乗っています。
そんなわけでパリ滞在は体調不良の
合間を縫って無理やり動くという、
華々しそうに見えて裏は本当に
大変という日々でしたが
だいたいパリ中を巡った気がします。

一人で自転車に乗ってセーヌ川にも行きました。自転車道は波瀾万丈。

大変なことも多々ありましたが
これまでの滞在の中で一番沢山
人に会い(回復してからですよ)
山のようにフランス語を話しました。
なんだか本当に久々というか
これだけ多くの人とフランス語で
話す機会はこれまであまりなかったと
思います。ですので本当に
暮らすように旅ができて
よかったなぁと思います。

友人とヴォージュ広場に面したカレットへ。この日も着物では暑かった!!

先日思い立って自然食の店で
お米を買ってからはひたすら
お米やリゾットを食べ続け
そのおかげがようやくお腹の
調子も戻りつつあるようで
嬉しいです。

パリで日本風のディネ。気づいたら7品つくってました。

昨日は滞在中にだいぶお世話に
なったマリー・クレールの副編集長
カトリーヌ夫妻向けにアパルトマンで
和食のディナーを開催しました。
一人だったので想像以上に
大変でしたが、長年の夢が
ひとつ叶ってよかったです。
そして驚いたのは和食はいくら
食べても他のディナーのように
胃もたれしたり薬を飲みたく
ならないで済むということでした。

長いこと滞在する中で
今までは見えてこなかった日本の
魅力や、日本人、日本文化、食の
繊細さやこだわりの深さについて
再発見し、自分にとって、とても
大事なものだったんだなと
いうのがわかりました。

ですので帰国したら
銀座で懐石料理を食べる会や
モダンで敷居の低いお茶会も
開催したいと思います。

ドゥ・マゴのテラス

カフェ、ドゥ・マゴは19世紀から
存在する歴史あるカフェで
シュールレアリストやシモーヌ・
ド・ボーボワールなども通った
カフェ。

こちらはもともと
上流階級の人や品のいい人が
来るカフェとして有名で、私は
縁遠い気がしていたので隣の
フロール派でしたが、最近の
フロールは観光客の嵐!!


こちらの方がまだ少しフランスの
風が感じられ、ゆったりして
いるのでドゥ・マゴに来ています。
私も留学から20年が経ち
ついにそんな空間が似合うように
なったのでしょうか?!

詳しいカフェの歴史については
ぜひ拙著『カフェから時代は創られる』
ご覧ください。

それにしてもフランスのカフェの
お客さんはよく喋る!フランスは
本当に会話の国だと思います。
みんなやたらギャルソンと会話を
しているので私も会話をしてみたら
支払いのときにメルシー・ボークー
ミキ、と言われました。
カードに名前が書いてあるから
わかるんですね。そういう
ちょっとした会話が楽しく
心地よく感じれるのだなと
思いました。

ドゥ・マゴでも着物に挑戦!

これからの旅はウィーン、
ベネチアなどとまだまだ続きます。

続きをぜひお楽しみに!

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パリの女性達はなぜ美しいのか?

ブログ第3弾はパリで気づいた自由と美しさについてお話しします。


パリは本来のわりと涼しく心地よい
風が吹いていますが、お元気で
お過ごしでしょうか。

私はこちらに到着以来、あまりに
波瀾万丈でしたが、ようやく昨日
あたりから、あぁ本当にパリに来て
よかったなぁという喜びを噛み締める
ようになりました。

初日の夜はたった一杯のお酒を飲んだ
だけで信じられないくらい酔いが
まわって吐きそうになり、頭痛やら
不安やらカルチャーショックやらで
もう日本に帰りたい・・・でも
もうあんな長時間の飛行機に乗る
自信はもうないと一人で
泣きそうになっていました。

3年ぶりのフランスはカルチャー
ショックが一杯でしたが
総合的に考えて何がカルチャー
ショックかというと、やはり大の
大人がとても元気!パワフルだと
いうことです。私はあんな大人を
日本でほとんど見たことが
ありません。たまにカリスマ的な
人がいますが、たいていの大人は
わりと疲れている感じなのに

私が初日に到着したのが革命
記念日だったから尚更お祭り気分
だったのかもしれませんが、パリの
カフェテラスの賑わいというのは
日本の大賑わいの居酒屋の店内が
そのまま外に現れたような
にぎやかさ。それも酔っ払って
騒いでいるというわけではなく
みんなのおしゃべりが相重なって
すごい音量になるのです。
それを18歳の若者たちがしている
ならわかりますが、こっちは
50代、60代の人たちが楽しそうに
語り合っています。

モンパルナスのカフェテラス

日本では生まれた時から幼稚園
くらいまでは自由奔放に育てられ
電車の中にギャーギャーうるさい
子供がいても何も言われませんが
大人になると彼らは矯正されていき
だんだんと自由を失います。

フランスはその逆です。

個性の国と言われるフランスの
子育ては日本人からすると
びっくり!!!するほど厳しく
私は子供が3歳の時に数ヶ月
滞在しましたが、本当に驚きの
連続でした。見知らぬ人に注意
されるのは当たり前。息子が
真っ先に覚えたフランス語は
「シーッ」静かに!というもの
でした(この発音は難しいけど
しょちゅう色んな人にやられたので
息子は完璧に覚えました(笑))

子供時代はほぼ自由がなく
わりと親のいいなりなフランスの
子供たちですが、大人になって
からの自由といったら日本の
真逆。私はどうしてフランス人は
こんなに美しいのかな?と
本当に日々不思議に思って
いました。

パリには絶世の美女!?
という人が山ほどいます。
正直言ってこんなに美女ばかり
見たのは人生初だと思います。
今特に世界中から集まっているの
かもしれませんが、もう銀座の
美女の比でも日本の整形大好きな
インスタグラマーの比でもなく
本当に美しい人が多いのです。

その秘訣は一体どこにあるのだろう?

と世界中の人が不思議に思い
様々な分析をしてきました。
基礎化粧品が大切だとか
シルエットに合った服を着るとか
鴨の脂のおかげで太らないとか?

でも私は1週間の観察を経て
気がつきました。たぶん彼らは
自由に生きて、縛られていないから
美しいのです。
化粧のせいでは
ありません。なんというか
植物や犬や猫、オオカミに近い
美しさだと思います。

オオカミはかっこいいですが
彼らは化粧をしたり髪の毛を
大いに工夫しているわけでは
ありません。猫も美しいですが
彼らの姿はありのままです。

私は出国前にカーネギーの英文読解を
開催して本当にそれに助けられ
あれがなかったら死んでたかもと
思うくらい日々心に響きますが
そこには柳のようにしなやかに
とか、植物のように耐えよ
という言葉が出てきます。

日本では問題があったらそれを
解決したり隠そうとして覆ったり
とにかく問題がないように対処しようと
する気がします。でも私は熱波への
対処の仕方を聞いたときに驚きました。
「それが過ぎるのを待つだけよ」

フランスにはそもそも
そんな言い回しが存在し
辛いことがあった時にそう
言われたこともあります。
過ぎ去るから待ちなさい。

改善しよう、対処しよう
どうにかしようと一生懸命
もがくのではなく、そういうものだと
思って受け入れ、あがかない。

マインドフルネス的な振る舞い方
それがそもそもフランスには
あるような気がします。

あがき、もがき、ぶつかり、
苦しみ、悩み、コンプレックスを
隠そうと変な行動をとってしまうから
それが表面に出て見苦しくなってしまう。

でもフランス人はカーネギーが
いうところの、変えられることは
変えるべきだが、そうでないものは
それを見極め、流れに委ねる

という生き方を体現しているのかも
しれません。

だから変なストレスや
悩みや憤りや苦しみなどが
日本人に比べると身体に
たまっていないのだと
思います。そして彼らは本当に
子供のようなキラキラした目をして
楽しそうに生きているのです。

みなさんは大人なのに目が
キラキラと輝いている人を
見たことがありますか?

パリの友人たちとテラスでお食事

あまり周りにはいないのではないかと
思います。でもフランスの人たちは
子供みたいな目をしてるんですよ。
だから美しいんじゃないかと
思います。

日本は「いい子」を作る国だと
私は先日お話ししました。
正しい生き方、正しい一つだけの道。
いい大学にいって有名企業に入り
結婚して子供を産んで35年ローンで
家を買い・・・たとえ幸せじゃ
なくてもそれができたら「ゴール」
であり「正解」。

フランスは?

日本とフランスは似ているって?

そんなの誰に聞いたんですか!

フランスと日本をよく知っている人は
こう口を揃えます。

フランスはほとんど日本の正反対

私はまさか大人になってから
不良になる道を教えてもらえるとは
思いもしませんでした(笑)

でもフランスは、えっこの人が?
みたいな相当まともな人が
上手に道を外す方法をこっそりと
教えてくれます。そういえば私の
本にも買いてありました。藤田が
映画を盗み見する方法を教わったと・・

私は厳しい母に育てられ
望むと望まないとに関わららず
相当な日本的ないい子で育ったので
えっ不良になっていいの?!的な
価値観がびっくりで大好きです。

しかも20歳の先輩に教わるんじゃなく
50代の先輩に教わるんです(笑)
余談ですがパリビストロの代表は
スクーターの運転が荒く、乗っていて
本当に怖いです(苦笑)そこ
ガンガン入っていかなくても
よくない?と思いますが、でも
そんなスクーターに乗っていると
徒歩では絶対に出会えなかった
読みも美しい風景に出会い
あぁ手が凍りつきそうだけど
乗っててよかったなぁと思います。

なんかみんな楽しそうで
本当に羨ましく
私はそんなパリでたくさんの人に
助けてもらえて幸せです。

大変なことも多かったですが
おかげさまでだいぶ元気になり
昨日は着物姿で9時間もパリで
過ごしていました。草履は4万円も
しましたが、さすがに高級草履だけ
あって私の身体をしっかり支えて
くれて、買った甲斐あったなぁと
疲れた身体で思っていました。

今日はようやく温度が下がったので
なかなか着る機会のなかった
絽の着物を最後と思って(?)
着てみようと思います。着物を
着ていると日本でもパリでもどこでも
皆優しいです。似合う服を着れば
気分があがり、浮き浮きして
人生が楽しくなってきます。
みなさんもぜひこの機会に着物を
着てみてくださいね!