ベネチア到着

こんにちは、飯田です。
お元気でお過ごしでしょうか?

私は昨日ウィーンからベネチアに着き
朝はウィーンで一番素敵なカフェに行き
夕方にはサン・マルコ広場のカフェで
生演奏を聴きながらアペリティフという
なんとも幸せな時間を過ごしました。

サン・マルコ広場のカフェで本場のスプリッツ!さすがに美味しい!

ベネチアのアパルトマンは想像以上に
いい場所にあり、サン・マルコ広場にも
10分以内で行けるという最高の立地!
現在はどこもホテル代や飛行機代が
死ぬほど高くなっていますが、何でも
早めに早めに予約すべきだなぁと
思います。

私はベネチアに着いた瞬間に
顔がほころび、何を見ても美しく
あぁ私がイタリア語を勉強しはじめた
のはイタリアが心底好きだったから
なんだなぁと思いました。
もう魔法のように美しいこの国!
今も階下からイタリア語が聞こえます。
イタリアって本当に人生の喜びを
表現しまくっている国だと思います。

私は日本では「人生は美しい!」とか
「あー生きててよかった!!」と
思うことは残念ながらあまりないのですが
(日本庭園が美しいと思うことは
あっても・・・)昨日はサン・マルコ広場で
生きる喜びを一人かみしめておりました。

ウィーンの老舗カフェ シュバルツェンベルグ

ウィーンでは6日間の滞在の中、
コンサートや美術館、カフェなど
さまざまな場所に行ってきました。

その中でも得に素敵だと思うのは
もちろんウィーンのカフェや文化を
大切にする姿です。

ザルツブルグの川沿いの老舗カフェ アールデコ風の内装が美しい

パリでは人が自由闊達に話している姿に
目を奪われてきましたが、しっとりして
落ち着いたウィーンのカフェや街から
伝わるのは、美しい文化が普通にある
ということです。20年前に訪れたカフェが
ほぼ変わらない形で存在し、むしろ
100年くらい変わってないのだろうと
思うと本当に驚きです。
それは
地震や火事の少ない国だからという
理由というよりも、美しいもの
よいものを大切にする環境で小さい
ころから育ってきたので、普通に
そういうものをよしとする人が
育ち、文化を大切にするのでは

ないかと思います。

私はわりと文化的な環境で育ちましたが
子供が小さい頃に離婚をし、その後は
貧乏で長年本当に大変でした。でも
子供には絶対にいいものだけは見せよう
と私は心に決めました。
それが飯田家が
私にしてくれた大切な贈り物だからです。

だから私はお金がないのに小さな
息子を連れて3回もヨーロッパに行き
美術館やコンサートにも行きました。

今考えると夢のような旅行を無料で
してきた息子はだいぶ恵まれていたと
思います。

今では家に閉じこもってゲームばかりの
息子ではありますが、そんな教育を
してきたので、ものを見る目はあり
美味しいものもよくわかります。

写真を撮らせるとかなり上手いのも
美術館などで散々見てきたため
構図が上手いのではないかと思います。

良いものや美しいものを大切にする。

ウィーンではごく当たり前のことの
ようですが、日本では同じように
美しい文化があったのに何もかもが
ユニクロ化。お正月にも着物を着る
ことなく、考えだけは内向きになるのに
美しい文化を見直そうという動きは
なかなか起こりません。

たいした文化がなかった国なら
いいのですが、そうではなかっただけに
大変残念だと思います。

でもそのひとつの理由は
そんな感動するほど美しい日本の文化を
単に日本人が知らない
からかもしれません。

私が知る限り日本で一番美しいものは
すべてヤフオク上に存在します。

ところが日本の美術館にいっても
あまり素晴らしいものはなく
ましてや普通の人の家だと論外です。
だから日頃、日本人、特に小さな
子供たちが日本の美しさに
触れられる機会は、相当な良家の子女を
除いてないのだろうと思います。
(日本の美術館はほぼ私語厳禁で
照明も暗く、解説も少ない場所が多い
ため、子連れの親子にとっては
苦痛でしかありません。)

応用美術館にあった古伊万里 渋谷の戸栗美術館でも同じようなものが見れます

ところがパリやウィーン、おそらく
アメリカにも、江戸時代に創られた
本当に目を奪うような美しい日本
美術が存在します。私はパリでも
侍の展覧会に行き、ウィーンでは
応用美術館で素晴らしい古伊万里を
見ましたが、そういったものは
日本の美術館に滅多にないのです。

クリムトの絵も素晴らしい
コンサートもそうですが、複製品には
本物がもつ感動はありません。

でも日本には複製品のような
コピー商品、本物風のものが溢れ
多くの人がそれが本物だと思って
生きています。
うちの母はなんでも
鑑定団が好きですが、よく「なんで
こんなの偽物ってわからないのかしら」
と呟きながらテレビを見ています。

見る目を養うには本物に触れることが
本当に大切なのに、日本ではそれらが
一部の超お金持ちの蔵にしまわれ
一般人は見ることもできません。

ウィーンなんて信じられないくらい
素晴らしい空間で美味しいケーキと
コーヒーを飲んで、支払った金額は
日本のカフェのケーキセット並み!(1300円くらい)
本当に羨ましいです。

お気に入りのヘーゼルナッツとバタークリームのケーキ 日本ではほぼ出会えない(涙)

私はやっぱり文化や美しいものを
大切にしていきたい、
と感じた
ウィーンの旅でした。

とはいえ、こうしてものを見る目を
養うことや、教養をつけること
語学を使えるレベルで身につけることは

簡単なことではありません。
語学ひとつでも、やろうと決意
してから使えるレベルになるには
5年はかかると思います。

私は今後も英語とフランス語を
教えていきますし、学習意欲の
ある方は大歓迎で教えますが、
実際にはそれなりに
語学ができてもヨーロッパで
楽しむには様々な困難を乗り越える
必要があります。

日本人の場合バカンスが長く
取れても1週間。その1週間を
ストレスフルで終わらせないためにも
有能なガイドが必要だと思います。
私はフランス人のVIPのお客さんの
通訳ガイドをやっていますが
もうヨーロッパでも日本人を
ガイドする自信がつきましたので
今後はヨーロッパを楽しみたい人向けのお手伝いも
やっていこうと思いますので
興味がある方はお声かけ下さい。

一人でやってみると夢のはずが
トホホ・・・もう二度と来たくない
で終わってしまうのがヨーロッパ
(特にフランス)私はそんな人を
何度も助けてきました。

日本とは何もかもが異なる
ヨーロッパ。でもそこでの
喜びといったらもう計り知れません。
ではこれからベネチアの街に
繰り出していこうと思います。

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