今日は日本ではなかなか着れない
紅葉の絽の着物でパリでお点前。
色んな場面でお客さんと
会話をし、昨日よりもブラッシュ
アップした茶道についての説明を
心がけるとお客さんの理解度と
満足度がだいぶ上がって
なるほど。
私、静かにお点前してるよりも
間に立ってお客さんに色々説明してる方が
いい場になりそうだ、と実感。
私はずっと茶道をやっているのに
お茶とは何か?が語れないのが
コンプレックスだったけど
ここに来て3日目になり
だんだんと何を話せばいいかが
わかってきた。
そして当然だけれどフランス語を
話せるとお客さんの理解の解像度が
ぐんと深まり、ちょっと冗談とかも
言ったりするとぐんと距離が縮まって
本当に来てよかった!!
と言ってもらえるのがとても
嬉しい☺️
今日は区役所の職員の方が最後に
やってきて、普通だったらもう
終わりです、お茶は出せません
と言いそうなとこだけど
今日がお誕生日だというので
精一杯おもてなし。こうやって
心の交流ができるのがとても嬉しく
やっぱりこれこそ茶道の本質だと
思うとともに、意外にも茶道を
外国で伝えるにはお点前と同じくらい
言葉が重要なのだとわかって驚いた。
そして外国語で日本を語るといえば
まさに通訳ガイドがトップバッター!
これに勝る勉強はなく、日本文化を語るなら
海外在住歴の長さよりも
日本でみっちり勉強するのが
大事だと痛感した。私はガイドの
お客さんに鍛えられてきた
おかげでパリのお客さんのどんな
質問にもそこそこ答えられ
もっと鍛えられるために日本で
もう少し頑張ってみようかなぁと思った。
そして精一杯習得した後で
外国で日本を伝えたら
相当唯一無二な人になれる気がする。
ガイドというのはそのための
有効な登竜門なのかもしれない。
パリにいるとパリは普通で
なんでそんなに希求したり憧れるかな?と
思ってしまい、私は特に前世が
フランス人だとか、どこかに行って
号泣したこともないけれど
パリではとても自然でいられる。
そして私のヨーロッパ移住を妨げるもの
それは語学力でもなんでもなくて
自分のメンタリティだったんだなぁ
こんな沢山移民がいるなら
私一人くらい滑り込んでもいいではないか?
パリが好きで好きでたまらない!!
かはわからないけど
あーもう無理!お腹いっぱい!
という気持ちになるまで住んでみたい。
By Miki IIDA