トラウマの地 ナポリへ

私は5年前のちょうど今ごろ
ナポリに行って崩れおちそうなほど号泣し
息もできないほどだった。
あの時手を握ってくれた息子が
いなかったら死んでたんじゃないかと
思って本当に息子に感謝している。

だからナポリに行くのは怖く
でもカプリに行きたい!
と強く江ノ島で思ったから、
行程に選んでしまった。
なんとなく鬼門な気がしていたナポリ。
出発の朝には悪い知らせが飛び込んできて
またナポリ行きの電車で泣くことになる。

神様は
一体どこまで私に一人で強くなれと
いうんだろう?


世の中には山のように
カップルや夫婦で旅行している人が
いるではないか。
イタリアには一人で旅行している
人なんてほとんどいない。


でも私は一人だから
頼れる人もなく
たった一人でめちゃくちゃ重い荷物を
かついで、アパルトマンの4階まで
急な階段を登らないといけない。


一番難題に見えたナポリの
アパルトマンは、人の姿が見えたので
お願い!手伝って!!
とイタリア語で頼み
一緒に荷物を運んでもらった。


こんな辛い気持ちの時は
イタリア人女性のように
めいいっぱいお化粧して
精一杯オシャレして
街に繰り出して気分転換するしかない。

泣きたい気持ちを抑えてナポリ・ピッツア。絶品でした!


昨日買ったこのワンピースは
サレルノの店でとても気になり
泳いでほぼすっぴんになり
その後焼きとうもろこしを丸齧り
して口紅も消えた帰りに
勇気を出して入ったら
「アナタ、ついに来たわね!」(3回目)
「今日は試着します」
ということで試着室から出ると
「Che bella!なんて美しい!
あなたにはピッタリのサイズだわ
なおすところもひとつもないし。
今日のネックレスにもサンダルにも
ピッタリ!買いなさい!」

えーちょっと考えます・・・

と言ってる間に
まるでマルシェのおじさんが
安いブロッコリーを袋に
つめ始めたように
高額なワンピースを袋に入れる彼女。
「だってこの子、気になって
何度も来たのよ!」
「本当に似合ってますか?」
「パーフェクト!!」

というわけでお買い上げ。
ナポリはこんな派手なワンピースの人は
少ないけれど、気持ちが
沈んでいる時こそオシャレして
「Cho Bella!」とか言われたい。

典型的なナポリの街並み

アマルフィに来る富裕層カップルや
家族が本当に羨ましい。
(そして彼女たちは船の上で化粧する)
彼女たちは一体どうやって
素敵な旦那さんを手に入れたんだろう?!
美女には悩みがないのだろうか。

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