今日は京都の凄まじい人混みを避けて
朝から専用車で奈良へ。
昨日の清水付近の人混みは恐るべし。
奈良っていうのはね
京都に比べて安くて
人も少なくて
しかもホンモノが多いんですよ!
と力説し
京都市はこんなにも人が来るのに
なぜか財政破綻の一歩手前だった
という話をしながら
今の日本が欲しがってるお客さんというのは
あなた方のようなお客さんなんですよ
見る目があっていいものを欲していて
(そしてバンと!お金を払って
くれるような。。。とは言わなかったけど)
と言ったら
でも私たちがいいものの見分け方を
わかるようになったのは貴女のおかげよ。
貴女が教えてくれなかったら
私たちも他の外国人同様に
どう見分けたらいいのかわからなかったわ
と言ってくれ
私はとっても嬉しかった。
そうなんですよね
これは日本の問題であって
日常にいいものが少ないし
見分け方を知っている人も少ないから
Made in Chinaばっかり売れたって
その地域のためにはならないけれど
当の日本人がその美しい文化を
あんまり知らず、それとは
だいぶ離れた暮らしをしてるんですよ。
じゃあ奈良に行ったら
Made in Naraを買おうという話になって
ならまちの作家さんのアトリエも
色々巡り、作家さん自身と
お話しながらその作品を買われてた。
やっぱりクラフトや日本文化の
聖地といえば奈良ではないか?
本当に商売っけないけど。
と思っていたら危険すぎる
着物のお店を発見し、マダムの
羽織の物色を手伝いながら私も
袋帯から目が離せず、彼女と一緒に
サクッとお買い上げ
趣味が合っててよかったよかった。
ガイドの面白いところはやっぱり
ご飯を食べたりしながら
その国や彼らのすごい話に釘付けになり
えっそんな働き方あるの?ありえない
と自分の殻が破られていくことだろう。
たしかスイスの平均月給は
7000ユーロって言ってなかった?!
(聞き間違いにしか思えないけど
だいたい聞き取ってるんだよね。。)
お二人ともスケールが違いすぎ
普通に昼からワインを飲ませてもらうけど
いざ一人になってワインを頼むと
うわっ高っ!と思ってしまう
彼らのような思い切りのない私だけど
先日帰宅前に大雨でヘトヘトになりながら
もう靴を買おうと防水の靴を買い
店員さんに勧められるがままに
防水スプレーも買い
ヘロヘロの身体でコートにスプレーを撒き
買ったばかりの靴で5日間のガイドに
出るという大変危険なことをしたけれど
今日はそのおかげで夕方かなり
雨に降られたのにコートは全然濡れず
靴もピンピンしてるのでもっと
歩いてみようという気持ちになって
まさかなぁ
と思いながら
円山公園に行ってみたら
雨で暗い中、蕾に見えたようなピンク色は
まさかまさかの
京都でもごく稀な
桜が咲いていたのだった。
私ってこうやって
エイっとその一歩を伸ばしているから
いいものを発見して
一人
また一人と
それを伝えていくんだなぁ
本もガイドも英文読解も同じだわ
つまり私が豊かになったら
誰かが後に続くのだ。
だからきっとその投資はいつか
報われるだろう。
私がお客さんに好かれるのは
この一歩足を伸ばした
積み重ねのおかげだろう。
明日はお客さんを
朝イチで円山公園に連れて行こう。
やっぱりガイドって私に向いているのかも。