フィレンツェの美女の壁

長いカプリ滞在の後はフィレンツェへ。
ものすごく行きたい!!という
わけでもなかったけど
銀座で偶然サンタ・マリア・ノヴェッラの
香水に出会ったからか
半ば成り行きで決めた行程。

フィレンツェは留学時代は
ツンと扉を閉ざした感じで
私には全く入る余地が
ない冷たい感じの街だったけど

前回イタリア語で通してみたら
意外とみんな優しくなって
今日は気持ちに余裕を持って
ファッションを眺めてみたら
本当にみんなオシャレ!

リラックスモード全開の
カプリとはまた違い
貴族的な雰囲気漂うフィレンツェは
暑いのにスーツ姿の男性も多く
(もちろん日本のスーツとは
比べ物にならないカッコよさ)
足元は革靴を素足で履いてたりして

そうか、ヨーロッパではそれができるのか!
と私もダサくて困っていた靴下を
脱いでみる。

こうやってひとつひとつ
美男美女の真似をして
ほんの少しでも近づこうとして
以前より対応が優しくなったり
タクシーの運転手さんに
イタリア語を褒められ
カプリ、フィレンツェ、ヴェネツィア!
素晴らしいバカンスだね!!
と言われたりして嬉しい。
(でもなんとなくぼったくられた気がする)

オーバーツーリズムは
世界中どこでもそうで
特に有名なカフェに行くと
もはや外国人に侵略されてる感じで
とてもうるさい。

でも店員さんはイタリア人ばかりの
奥の席に通してくれて
本当に語学や格好って重要だと痛感。

パリはみんなオシャレというけど
イタリアからパリに戻ると
本当にホッとしてしまう。

イタリアなんて美女でなければ
生きる権利がないみたい。

私はただのカフェ文化や
インフォーマルパブリックライフの
研究家であって
美容なんて完全に疎かったのに
ここでは美しく自信に
満ちていないと
コーヒーを注文するとか
店に入るとかもできず

かと言って自分に自信を失って
しゅんとしてたら
イタリアでは全てが悪循環する他ないので
エイっと化粧を濃くしてみたり
なんとか髪の毛をとかしてみたりして
彼女たちに少しでも
負けないようにするして
大きな声でボンジョールノ!というしかない。

心折れそうになる瞬間ばっかりだけど
折れたら絶対道は開けないので
キャンティ・クラシコ委員会の方に
教えてもらった

まさかここ?!?

という

めっちゃ入りずらい
まさにフィレンツェ!な
オシャレなワインバーに
頑張って入り

こんな店、一人で入れる??


半ば無視されながらも
踏ん張って時々話しかけてたら

カウンターしか空いてないよ?
とそっけなかったのに
外のテラスが空いたら通してくれた。

いやぁ
フランスの道も険しいけれど
イタリアはもっと険しい。

国際社会で活躍できる人って
本当にすごいと尊敬しかない。

海外に詳しい日本人もどうして
結局は日本に住むんだろう?と
思ってたけど

多分日本の方がやさしいからだ。

日本社会に浸って
そこから出ないでいる方が
よっぽど簡単ではあるし
イタリア!フランス!
いいなぁと
憧れてるのが一番幸せかもしれないと
思うけれど

もうちょっとだけ
もがいてみよう。

By Miki IIDA

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