ヨーロッパと日本は果てしなく遠い

今日は朝からインスタライブを開催し
思い立ってヨーロッパ最古のカフェ
フローリアンで朝ごはん。
いくらするのかわからないくらい高いけど。

カプチーノにコルネットがイタリアの朝食の定番

イタリアに行き始めてから
もう何年経ったかわからないけど

私はようやく
憧れで遠すぎる世界だった
こんな場所に

わりと馴染めるようになったと思う。

ヨーロッパの壁は
普通の日本人にはかなり厚く
スレッズで成田離婚になりそうな人の
投稿に思わずコメントしてしまったけれど
普通の日本人がちょっと
新婚旅行で行ったら
痛い目に合うのがヨーロッパだと思う。

だってヨーロッパを旅行している
日本人は往々にしてダサく
(韓国人の方がよっぽどマシです)
日本スタンダードの頭のままで
こっちに来ては
やれシャンゼリゼが見たいとか
やれホテルに何が足りないとか
日本人だから差別されたとか
いちゃもんつけたくなるのだろうけど

私とヨーロッパに行った人は
知っているけど
少なくとも私が一緒にいる間
そんな嫌な思いをしたことなんて
一度もないだろう。

でもそこに至るには
本当に長い経験が必要なのだ。

昔は幼稚園児みたいだった私だけど

今はそこらの日本人男性になんて
負けないエスコートができると思う。

つまりそれくらい
私はレベルを上げたのだ。

炎天下並んで入ったサンマルコ寺院。素晴らしかった!

8年くらい前に
いみじくも
多分同じフローリアンの
席に座った私は
たった2日のバカンスの喜びを噛み締めて

そこから
インフォーマル・パブリック・ライフの
研究が始まった。

その時私は
この旅が何かを変えると思っていた。

その時は何も起こらなかったけど
結局研究が始まって
ボンジョルノしか言えなかった私は
イタリア語でちょっと交渉できるようになり
本はちゃんと評価されて
国土交通省にまで招いていただき
英語ではガイドができる程になった。
アイロンなんて縁遠かったけど
今では旅先にアイロンがあれば
サクッとかけるし。

また来たいなあ。

ヨーロッパと日本は果てしなく遠い。

雑誌や映画で憧れたところで
全然手に届かない存在だけど

近づきたければ
自分が相手の論理を理解し
その懐になんとかして
入っていくしかない。

日本人がヨーロッパで苦しんだり
嫌いになって二度と行かない!
という理由のほとんどは
日本の殻を完全に被ったままで
そこに入っていくからだと思う。
それは世界では通用しない。

そしてその殻を痛い思いして
破った時、本当の揺らぎが起こり
自分が大きく変化し始めるのでは
ないかと思う。

By MIKI

無料メールニュースご登録はこちら

おすすめ記事

@cafe_tea_culture