今回のパリ滞在は2日あるかないか
だったけど、意外と沢山の人たちに会え
皆が口を揃えて怒ったように
言っていたのは
もっと早く言ってくれれば!!
だった。(ごめんなさい)
もっと早く言ってくれれば
お茶だってできたのに
ディナーだって行けたのに
うちに泊まってもよかったのに
こんな場所を紹介したのに
まぁこれは社交辞令かもしれないけれど
それでも短すぎるパリ滞在で
私がしたのはいつものように
ひたすら人と会うことだった。
だから美術館なんて
オルセーしか行けないけれど
それでいいのだ。

昨日の夜は旅行代理店の方々と会い
インドネシア料理を食べながら
色んな話をするなかで
「それでミキ
最近の日本は?
何かポジティブな変化はあった?」
と目を輝かせて聞いてくれ
ガイドのお客さんともまた
全然違う質問に
「えっと
外国人嫌いが増えてます」
という私。
この話はパリに来てから会った
ほとんどの人としてきたけれど
正直なところ、開国直後に
大量の外国人が訪れて
サムライ達が怒って生麦事件を
起こしたような
もうちょっとで一髪触発
そんな空気と似ていると思う。
「えっ
でも数年前の日本人は
めっちゃ僕たちに優しかったよ?」
「いやここ最近なんですよ・・・」
この原因の大部分は
語学を通じてきちんと
コミュニケーションが成り立っておらず
お互い勝手に自分のものの味方で
相手を判断していることに
あると思うんだけど
私はこの風潮が本当に怖いと思う。
なのでつい毎回この話をしてしまい
「それでさ
ミキ
ポジティブな話はなんかないの?」
ともう一度聞かれ
えーっと
ポジティブな話
ポジティブな話
お米の値段が高いとか
備蓄米とか
トラクターのデモとか
インフレで大変とか
色々あるけど
あ!そうだ!
「日本人が
だいぶ批判精神を持つようになりましたよ!
政府がいけてないとか
大手メディアは信用できないとか
けっこう言うようになったんです。」
「あら
それはまさにフランスの得意技ね」
と言われながら
数時間たっても
最近の日本のポジティブな変化を
見つけられなかった私
よっぽど日本が嫌いなんだろうか。
ミキのメンタリティは
めっちゃフランス人ねと言われてしまった。
ガイドでもお客さんと
話すとはいえ
それはあくまで説明メインで
でもこちらに来ると
色んな話がポンポン飛ぶなか
あっそれ知ってる
あのことですよね?
それで・・・
と話さないといけないので
当然のことながら
ヨーロッパで何が起こってるかを
そこそこ知らないと話ができない。
(でないと内容についていけない)
私はここでも
フランスの芸術家を研究しててよかったとか
意外と私の本はフランスでも
売れるんじゃないかとか
時々プレス向けのイベントに行ってて
よかったと本当に思った。
そしてやっぱり世界を目指したい人に
国際教養講座は大事だと思う。
なんせ海外というのは
完全にアウェイ!なのだから。
パリのフランス人って
仲良くなれたら
信じられないくらい優しい。
私日本で40年以上生きてきたけど
残念ながらこんな人たちに
日本で出会ったことがない。
なんというか
表面的に薄っぺらい優しさや
わかったふりではなくて
本当に心の芯から優しい感じ。
多分私が人生で心底困っていたら
この人たちは手を差し伸べてくれるだろうと
思えてしまった。
みんなに出会えて本当によかった。
BY Miki
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